百日咳菌の抗菌性試験 受注開始
- 感染症の流行を背景に、試験ニーズに迅速対応 -

 一般財団法人ニッセンケン品質評価センター(以下 ニッセンケン、理事長:安藤 健)は、2026年3月より百日咳菌(Bordetella pertussis)を用いた抗菌性試験の受注を開始いたします。

 ニッセンケンでは、2025年8月に肺炎マイコプラズマ試験の対応を開始していますが、同年に百日咳の患者数が過去最多を記録したことを受け、このたび新たに百日咳菌を対象とした試験体制をいち早く導入しました。感染症への関心が再び高まる中、衛生関連製品や機能性素材における科学的根拠に基づく安全性・有効性評価の重要性も 増しています。ニッセンケンはこうしたニーズに的確に対応できる体制を整えています。

※2025年の感染症発生動向調査によると、百日咳の累積報告数は約9万件に達し、前年の年間報告数と比べて20倍以上となっています。(データ出典:国立健康危機管理研究機構 感染症発生動向調査週報〈IDWR〉 2024年第52週、2025年第52週)

【PDF版リリース】

百日咳菌とは

 百日咳菌は細菌の一種であり、咳やくしゃみによる飛沫感染を介して広がる呼吸器 感染症の原因菌です。特に乳児期早期では重篤になりやすいため注意が必要とされています。乳児期にワクチンの定期接種が実施されている一方、免疫は時間とともに低下するとされ、青年・成人でも感染が確認されるケースが報告されています。

 こうした背景を受け、製品開発段階においても、百日咳菌に対する抗菌性能を科学的に検証し、客観的なエビデンスを備える重要性が高まっています。

Bordetella pertussis

(血液寒天培地上コロニーの様子)

試験概要

 本試験は製品の品質評価を目的として、技術説明や研究資料等でご活用いただけます。ただし、薬機法に基づく 表示には医療機器としての認可が別途必要です。

目的百日咳菌の減少効果を評価
試験菌種百日咳菌 Bordetella pertussis NBRC 107857
試験対象の例ハンカチ、タオル、マスクなどの繊維製品
試験方法JIS L 1922準用
検体必要量5 g以上

 ※なお、評価目的に応じた条件設定によるアレンジ試験のご相談にも対応しております。

本リリースに関するお問い合わせ先

一般財団法人ニッセンケン品質評価センター ライフ アンド ヘルス事業本部 バイオケミカルグループ

コラム「試験担当者のひとり言」第14回を公開しました
【乳酸菌飲料の生菌数を測定してみた】

抗菌・抗ウイルスなどの機能性評価を行うバイオケミカルグループのメンバーが、日々の試験で得た気づきや、身近な疑問をテーマに綴るコラム「試験担当者のひとり言」。
詳しくは、以下よりご覧ください。

お役立ちな独白14 乳酸菌飲料の生菌数を測定してみた

犬や猫の膿皮症の原因菌「スタフィロコッカス シュードインターメディウス」への抗菌試験を開始

 一般財団法人ニッセンケン品質評価センター(以下 ニッセンケン、理事長:安藤 健)では、“より快適で安心できるペット製品”をお届けできるように、繊維製品の抗菌・抗かび性の評価試験を実施しています。このたび、繊維製品に対する抗菌性試験の対象菌として、犬や猫の膿皮症の原因菌として知られるStaphylococcus pseudintermedius(スタフィロコッカス シュードインターメディウス)を新たに導入し、2026年2月より試験受託を開始します。本試験は、ペット用の服、マット、おもちゃ、寝具など、ペットが日常的に使用するさまざまな繊維製品を対象としており、製品特性の検証や付加価値の裏付けにご活用いただけます。

【PDF版リリース】

ペットが日常的に使用する繊維製品と、膿皮症原因菌の関係

 スタフィロコッカス シュードインターメディウスは、犬や猫の皮膚に常在するブドウ球菌の一種で、膿皮症の原因菌として知られています。皮膚のバリア機能や免疫力が低下すると本菌が異常に増殖し、皮膚の炎症やかゆみ、膿疱などの症状を引き起こすことがあり、症状が軽度であっても悪化する可能性があるため、獣医師の診断に基づく治療や、 日常的なケアの継続が必要とされています。このような背景から、ペットが日常的に使用する衣類や寝具などの繊維製品を清潔に保つことも、ペットの健康管理における重要な要素の一つと考えられます。
 本試験では、原因菌の増殖に対する作用を客観的に評価し、製品特性の検証を行います。

ペットの寝具イメージ

試験概要

項目 内容
対象菌種 Staphylococcus pseudintermedius(スタフィロコッカス シュードインターメディウス)
適用範囲 ペット用の服・マット・おもちゃ・寝具等の繊維製品
必要試料量 5g以上
試験方法 JIS L 1902:2015 繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果
納期目安 約3週間(依頼状況により変動)

繊維以外の素材にも対応

 ニッセンケンでは、繊維製品に限らず、さまざまな素材の抗菌・抗ウイルス性等の機能性評価を実施しております。本試験菌においても、繊維以外の素材を含め、実使用環境や製品用途にあわせたカスタマイズ試験など、ニーズに応じて柔軟に対応いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

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一般財団法人ニッセンケン品質評価センター ライフ アンド ヘルス事業本部 バイオケミカルグループ

コラム「試験担当者のひとり言」第13回を公開しました
【“嫌われ者”防腐剤の重要性を再確認-手作り化粧水の防腐力を検証-】

抗菌・抗ウイルスなどの機能性評価を行うバイオケミカルグループのメンバーが、日々の試験で得た気づきや、身近な疑問をテーマに綴るコラム「試験担当者のひとり言」。
詳しくは、以下よりご覧ください。

お役立ちな独白13 “嫌われ者”防腐剤の重要性を再確認-手作り化粧水の防腐力を検証-

冬場の加湿・密閉環境に潜む「かびリスク」に注意 -家電・自動車・包装分野で素材段階の評価ニーズが顕在化-

 冬季は気温が低く、かびの発生リスクは低いと考えられがちですが、加湿器の使用や密閉構造の増加により、冬場であっても製品や素材にかびが発生するケースが見られます。一般財団法人ニッセンケン品質評価センター(以下 ニッセンケン、理事長:安藤 健)では、こうした冬季特有の環境を背景に、「かび抵抗性試験(JIS Z 2911)」に関する相談が寄せられています。

【PDF版リリース】

なぜ冬季に、かび抵抗性試験のニーズが高まっているのか

 例年、かび対策といえば梅雨の時期が注目されますが、ニッセンケンへの「かび抵抗性試験」の依頼・相談は2025年11月下旬から増加しています。特に最近では、『海外輸送中のコンテナ内での結露対策』や『除湿機・エアコン内部の防かび設計』といった、産業資材や家電分野からの相談が目立っています。

室内の結露イメージ

▪ 高断熱化による「冬の結露かび」の常態化

 近年の高断熱住宅や加湿器の常用により、冬場に窓際や壁面、押し入れ等でかびが発生するケースが増加。建材やインテリアメーカーにおいて「冬の防かび対策」が急務となっています。

▪ 物流・保管環境のリスク

 秋から冬にかけての気温差による輸送コンテナ内の結露や、倉庫での長期保管中に発生するかびトラブルを未然に防ぎたいという物流・産業資材分野からの相談が目立っています。

▪ 春~梅雨シーズンに向けた新製品の最終検証

 新生活・引越しシーズンに向けて発売されるインテリア、寝具、収納用品などの「春モデル」において、防かび性能をカタログやパッケージで謳うための最終的なエビデンス取得がこの時期に集中しています。

数値だけでは伝わらない「防かび性能」
-画像提供サービスの拡充で「訴求力」を最大化

 従来の「JIS Z 2911(かび抵抗性試験)」の試験結果は数値によって示されるため、「どの程度かびが発育したのか」を具体的にイメージしにくいという声が寄せられていました。特にECサイトやSNSを通じた情報発信が主流となる中、言葉や数字だけでなく、試験結果を視覚的に示すことが、製品理解やイメージ形成において重要性を増しています。こうした課題を踏まえ、ニッセンケンでは、試験結果を「写真で可視化」することで、数値だけでは伝わりにくい評価内容を分かりやすく示す画像提供サービスも行っています。

▪ 提供画像例

写真左:防かび加工品(判定0)

写真右:未加工品(判定5)

※判定はJIS Z 2911の基準による

その他、培養前・培養途中・培養後など、製品のアピール用途や検証目的に応じて選択いただけます。

JIS Z 2911「かび抵抗性試験」の概要

 JIS Z 2911 は、さまざまな素材・材料のかびに対する抵抗性(かびの生えにくさ)を評価する試験です。

SIAA 防カビ加工マーク取得に必要なデータも取得可能

 SIAAマークとは、抗菌製品技術協議会(SIAA)が制定したシンボルマークの  ことです。防カビ性・安全性・適切な表示の3つの基準を満たした製品にSIAAマークを表示することができます。ニッセンケンはJNLA(産業標準化法試験事業者登録制度)を取得した指定試験機関として、当該製品の防カビ性を評価するための試験を行っています。

詳細は資料ダウンロードへ

 ニッセンケン コーポレートサイトのコンテンツ《資料ダウンロード》では、「かび抵抗性試験方法 JIS Z 2911」や、SIAA防カビ加工マーク取得試験の詳細を紹介しています。ぜひご覧ください。

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コラム「試験担当者のひとり言」第12回を公開しました
【ペットとくつろぐ上質インテリアって? ペットインテリア展 訪問記】

抗菌・抗ウイルスなどの機能性評価を行うバイオケミカルグループのメンバーが、日々の試験で得た気づきや、身近な疑問をテーマに綴るコラム「試験担当者のひとり言」。
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お役立ちな独白12 ペットとくつろぐ上質インテリアって? ペットインテリア展 訪問記

冬季に需要が高まる衛生・感染症対策製品向けの試験依頼が急増

 例年、冬季に需要が高まる衛生・感染症対策製品に関する性能評価試験の相談件数がこの時期に急増し、本年も同様の傾向にあります。このような状況を受け、一般財団法人ニッセンケン品質評価センター(以下 ニッセンケン、理事長:安藤 健)では、製品用途に応じた最適な試験方法のご提案や、量産前の性能確認に関するご相談に対応しています。また、近年は評価試験に加え、実際の試験環境や設備を確認したいというご相談も寄せられており、ラボ見学への関心も高まっています。

【PDF版リリース】

冬季商材の需要増に伴い、製品性能データの重要性が高まる

 冬季は気温低下と乾燥により、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、ノロウイルス感染症など、呼吸器・消化器系の感染症が増加しやすい時期です。いずれも飛沫感染や接触感染を通じて感染が拡大することが知られているため、マスク・空気清浄機・抗菌加工製品・除菌剤などの衛生関連製品は、需要のピークを迎えます。

 近年、量販店や自治体・法人調達の場面で、製品性能を客観的に示すエビデンスが重視される傾向が強まっていることに伴い、機能性データの重要性が増しています。メーカー各社でも、量産前の製品性能確認や市場投入前の品質保証として第三者試験機関のデータを活用する動きが広がっており、ニッセンケンにも冬季商材に関するご相談が例年より早い時期から寄せられています。

冬季商材で多く利用される微生物と試験目的

 ニッセンケンでは感染症に関連する細菌・ウイルスを保有しており、それらを用いた抗菌性・抗ウイルス性・除菌性能などの評価試験が可能です。冬季に相談が増える製品と主な微生物は以下のとおりです。

製品例対応可能な試験菌主な試験目的
▪マスク・フィルター・空気清浄機などの感染症対策製品

▪抗菌・抗ウイルス加工を施した繊維製品・衣料・不織布

▪家電・日用品などのプラスチック・樹脂製品

▪除菌液・スプレー・コーティング剤などの液剤
インフルエンザウイルス

ネコカリシウイルス
(ノロウイルス代替)

新型コロナウイルス

肺炎マイコプラズマ

大腸菌O-157

サルモネラ
抗ウイルス・抗菌性能の立証

衛生性能の確認

加工効果の有効性確認

販促・調達条件への対応

量販店・ECでの差別化

法人向け提案資料など

試験体制の充実とラボ公開による情報提供

 ニッセンケンでは、JIS・ISOなどの規格試験から、製品特性に合わせたアレンジ試験まで幅広く対応しており、対象微生物や試験条件のご相談対応、開発段階の試験計画支援も行っています。取得したデータは販促資料や品質証明にご活用いただけます。

 また、評価試験をご検討の企業様向けに、試験設備や実際の環境をご覧いただけるラボ見学も実施しています。実際の試験室をご覧いただくことで、試験内容の理解が深まり、製品開発やエビデンス取得の具体的なイメージをお持ちいただけます。

 「どの試験が適切かわからない」「まずは対象微生物から相談したい」といった初期段階でのご相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

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コラム「試験担当者のひとり言」第11回を公開しました
【1週間使い続けたファンデーションスポンジの菌数を測定してみた!】

抗菌・抗ウイルスなどの機能性評価を行うバイオケミカルグループのメンバーが、日々の試験で得た気づきや、身近な疑問をテーマに綴るコラム「試験担当者のひとり言」。
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お役立ちな独白11 1週間使い続けたファンデーションスポンジの菌数を測定してみた!

化粧品の品質と安全性を検証する微生物試験 -規格試験からアレンジ試験まで、製品特性に合わせて対応-

 一般財団法人ニッセンケン品質評価センター(以下 ニッセンケン、理事長:安藤 健)では、化粧品に関する微生物試験を受託しています。日本薬局方などの規格に基づく微生物限度試験や保存効力試験に加え、ナチュラルコスメや防腐剤低減処方の広がりを背景に、製品特性や実使用環境を想定したアレンジ試験へのニーズが高まっています。

【PDF版リリース】

安全性の担保から、多様化する製品価値の証明へ

 化粧品の特性が多様化する中で、求められる品質評価の目的も変化しています。規格試験だけでは実際の使用環境を十分に反映できず、より厳しい条件下での評価が必要となる場合もあります。そのため、実使用を踏まえたアレンジ試験への関心と重要性が高まっています。
 ニッセンケンでは、日本薬局方などの規格に基づく微生物限度試験や保存効力試験に加え、実際の使用環境を想定したアレンジ試験にも対応し、より実態に即した評価を実現します。

化粧品に関わる微生物試験

試験名内容試験項目試験規格実績
生菌数測定試験製品中の微生物数を測定総好気性微生物数
総真菌数
日本薬局方/日本化粧品工業会自主基準化粧水/乳液/アイライナー/マスカラ/
アイシャドウ など
特定微生物試験製品に特定の有害微生物が存在しないことを確認大腸菌/緑膿菌/黄色ぶどう球菌/カンジダ など日本薬局方/日本化粧品工業会自主基準化粧水/ヘアオイル/メイクアップ製品 など
保存効力試験
(チャレンジテスト)
製品に試験菌を直接接種・混合し、経時的に菌数の 測定をすることで、防腐剤の効果を確認大腸菌/緑膿菌/黄色ぶどう球菌/カンジダ/クロコウジカビ など日本薬局方/ISO化粧水/クリーム/乳液/コンシーラー/ネイル/シートマスク など

※非水溶性の製品やシート状の製品に対する試験も実施しています。

アレンジ試験の実施例

 ニッセンケンでは、規格試験の枠を超え、製品特性や市場要請に応じたアレンジ試験も柔軟に実施しています。

 ■ 海外(米国やEUなど)で問題視されている特定リスク菌を用いた試験

 ■ お風呂場などの水分が多い場所で使用することを想定した試験

 ■ 製品特性に応じた培地や培養条件のカスタマイズ(ハウスメソッドにも対応)

 「実情に沿った試験がしたい」、「輸出先で問題視されている細菌で確認したい」など、個別のご相談にも対応いたします。上記以外にも、除菌試験や消臭試験なども実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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