犬や猫の膿皮症の原因菌「スタフィロコッカス シュードインターメディウス」への抗菌試験を開始

 一般財団法人ニッセンケン品質評価センター(以下 ニッセンケン、理事長:安藤 健)では、“より快適で安心できるペット製品”をお届けできるように、繊維製品の抗菌・抗かび性の評価試験を実施しています。このたび、繊維製品に対する抗菌性試験の対象菌として、犬や猫の膿皮症の原因菌として知られるStaphylococcus pseudintermedius(スタフィロコッカス シュードインターメディウス)を新たに導入し、2026年2月より試験受託を開始します。本試験は、ペット用の服、マット、おもちゃ、寝具など、ペットが日常的に使用するさまざまな繊維製品を対象としており、製品特性の検証や付加価値の裏付けにご活用いただけます。

【PDF版リリース】

ペットが日常的に使用する繊維製品と、膿皮症原因菌の関係

 スタフィロコッカス シュードインターメディウスは、犬や猫の皮膚に常在するブドウ球菌の一種で、膿皮症の原因菌として知られています。皮膚のバリア機能や免疫力が低下すると本菌が異常に増殖し、皮膚の炎症やかゆみ、膿疱などの症状を引き起こすことがあり、症状が軽度であっても悪化する可能性があるため、獣医師の診断に基づく治療や、 日常的なケアの継続が必要とされています。このような背景から、ペットが日常的に使用する衣類や寝具などの繊維製品を清潔に保つことも、ペットの健康管理における重要な要素の一つと考えられます。
 本試験では、原因菌の増殖に対する作用を客観的に評価し、製品特性の検証を行います。

ペットの寝具イメージ

試験概要

項目 内容
対象菌種 Staphylococcus pseudintermedius(スタフィロコッカス シュードインターメディウス)
適用範囲 ペット用の服・マット・おもちゃ・寝具等の繊維製品
必要試料量 5g以上
試験方法 JIS L 1902:2015 繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果
納期目安 約3週間(依頼状況により変動)

繊維以外の素材にも対応

 ニッセンケンでは、繊維製品に限らず、さまざまな素材の抗菌・抗ウイルス性等の機能性評価を実施しております。本試験菌においても、繊維以外の素材を含め、実使用環境や製品用途にあわせたカスタマイズ試験など、ニーズに応じて柔軟に対応いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

本リリースに関するお問い合わせ先

一般財団法人ニッセンケン品質評価センター ライフ アンド ヘルス事業本部 バイオケミカルグループ

冬場の加湿・密閉環境に潜む「かびリスク」に注意 -家電・自動車・包装分野で素材段階の評価ニーズが顕在化-

 冬季は気温が低く、かびの発生リスクは低いと考えられがちですが、加湿器の使用や密閉構造の増加により、冬場であっても製品や素材にかびが発生するケースが見られます。一般財団法人ニッセンケン品質評価センター(以下 ニッセンケン、理事長:安藤 健)では、こうした冬季特有の環境を背景に、「かび抵抗性試験(JIS Z 2911)」に関する相談が寄せられています。

【PDF版リリース】

なぜ冬季に、かび抵抗性試験のニーズが高まっているのか

 例年、かび対策といえば梅雨の時期が注目されますが、ニッセンケンへの「かび抵抗性試験」の依頼・相談は2025年11月下旬から増加しています。特に最近では、『海外輸送中のコンテナ内での結露対策』や『除湿機・エアコン内部の防かび設計』といった、産業資材や家電分野からの相談が目立っています。

室内の結露イメージ

▪ 高断熱化による「冬の結露かび」の常態化

 近年の高断熱住宅や加湿器の常用により、冬場に窓際や壁面、押し入れ等でかびが発生するケースが増加。建材やインテリアメーカーにおいて「冬の防かび対策」が急務となっています。

▪ 物流・保管環境のリスク

 秋から冬にかけての気温差による輸送コンテナ内の結露や、倉庫での長期保管中に発生するかびトラブルを未然に防ぎたいという物流・産業資材分野からの相談が目立っています。

▪ 春~梅雨シーズンに向けた新製品の最終検証

 新生活・引越しシーズンに向けて発売されるインテリア、寝具、収納用品などの「春モデル」において、防かび性能をカタログやパッケージで謳うための最終的なエビデンス取得がこの時期に集中しています。

数値だけでは伝わらない「防かび性能」
-画像提供サービスの拡充で「訴求力」を最大化

 従来の「JIS Z 2911(かび抵抗性試験)」の試験結果は数値によって示されるため、「どの程度かびが発育したのか」を具体的にイメージしにくいという声が寄せられていました。特にECサイトやSNSを通じた情報発信が主流となる中、言葉や数字だけでなく、試験結果を視覚的に示すことが、製品理解やイメージ形成において重要性を増しています。こうした課題を踏まえ、ニッセンケンでは、試験結果を「写真で可視化」することで、数値だけでは伝わりにくい評価内容を分かりやすく示す画像提供サービスも行っています。

▪ 提供画像例

写真左:防かび加工品(判定0)

写真右:未加工品(判定5)

※判定はJIS Z 2911の基準による

その他、培養前・培養途中・培養後など、製品のアピール用途や検証目的に応じて選択いただけます。

JIS Z 2911「かび抵抗性試験」の概要

 JIS Z 2911 は、さまざまな素材・材料のかびに対する抵抗性(かびの生えにくさ)を評価する試験です。

SIAA 防カビ加工マーク取得に必要なデータも取得可能

 SIAAマークとは、抗菌製品技術協議会(SIAA)が制定したシンボルマークの  ことです。防カビ性・安全性・適切な表示の3つの基準を満たした製品にSIAAマークを表示することができます。ニッセンケンはJNLA(産業標準化法試験事業者登録制度)を取得した指定試験機関として、当該製品の防カビ性を評価するための試験を行っています。

詳細は資料ダウンロードへ

 ニッセンケン コーポレートサイトのコンテンツ《資料ダウンロード》では、「かび抵抗性試験方法 JIS Z 2911」や、SIAA防カビ加工マーク取得試験の詳細を紹介しています。ぜひご覧ください。

本リリースに関するお問い合わせ先

一般財団法人ニッセンケン品質評価センター ライフ アンド ヘルス事業本部 バイオケミカルグループ
> ニッセンケン事業拠点      > お問い合わせフォーム

日本繊維製品消費科学会年次大会でポスター発表を行います / バイオケミカルグループが「ペット用品の機能性」をテーマに

「豊かな消費生活を創造するための提案研究を目指す」を活動テーマにする一般社団法人日本繊維製品消費科学会は6月22日(土)・23日(日)に長野県・信州大学にて2024年度年次大会を行います。ニッセンケンは会期中の6月22日に、抗菌・抗ウイルス試験等を主業務とするライフ アンド ヘルス事業本部・バイオケミカルグループがペット用品の機能性についてポスター発表をします。会場にお越しの際は、ぜひ当財団のポスター発表にお立ち寄りください、お待ちしています。

 ニッセンケンのポスター発表は「技術レポート・製品紹介」のコーナーで【ペットと共に暮らす環境で求められる機能性試験】をテーマに行います。
 近年、ペット用の繊維製品・日用品が多く市場に流通しているものの、人間用の衣類等ほど試験規格や基準が整備されていません。消費者ニーズの多様化に伴い各メーカーの開発も進み、ニッセンケンでは既存の抗菌、消臭試験規格等をアレンジしてペット用品に対する機能性試験を積極的に実施しています。ポスター発表では、それらの試験内容について発表します。どうぞご期待ください!

日本繊維製品消費科学会・2024年度年次大会
 日程:2024年6月22日(土)・23日(日)
 会場:長野県上田市・信州大学繊維学部
●ニッセンケンポスター発表
 日時:6月22日(土)13:00~14:30
 会場:総合研究棟7階 M1 ポスター番号=P-47
 発表テーマ:技術レポート・製品紹介【ペットと共に暮らす環境で求められる機能性試験】